元女優の若林志穂さんが、長渕剛さんから受けた性被害を告発し、再びメディアの注目を集めています。若林さんは、1991年から放送された連続ドラマ『天までとどけ』で長女役を演じ、一世を風靡しましたが、2009年に芸能界を引退。その後、2023年から2024年にかけて自身のXアカウントで、長渕さんからの性的暴行や脅迫を受けたと語り、社会に衝撃を与えました。
告発によると、若林さんは1997年頃に長渕さんに自宅へ誘われ、そこで違法薬物を持ち込まれ、監禁状態にされたといいます。長渕さんは「お前なんか芸能界にいられなくしてやる」と脅迫したと主張し、暴力を振るわれることで恐怖を感じ、複雑性PTSDを発症したと告白しています。
当初はイニシャルでの表現を用いていましたが、2024年に入ってからは長渕剛という実名を挙げるようになり、多くの人々が驚きを隠せませんでした。若林さんは「絶対に許さない」と強い意志を示し、警察に再度相談することも検討していると語っています。
一方、長渕さん側は現時点で法的措置を取る意向は示しておらず、事実無根であると主張しています。若林さんの告発に対しては賛同の声が上がる一方で、誹謗中傷も少なくありません。若林さんは、声を上げることで、同じような被害に遭った人々を少しでも救いたいと述べています。
この告発は、日本の芸能界に潜む構造的な問題を浮き彫りにしています。長年にわたり沈黙を強いられた背景には、大物芸能人に逆らうことへの恐怖があるとされ、芸能界での上下関係が加害を助長する一因と考えられています。若林さんの勇気ある告発が、今後の芸能界の変革に繋がるか注目されます。