歌手で俳優の石田あゆみさんが76歳で逝去したことが報じられました。所属事務所の発表によれば、彼女は3月11日午前4時48分に甲状腺機能低下症により都内の病院で息を引き取りました。石田さんは「ブルー・ライト・ヨコハマ」をはじめとする数々の名曲で知られ、日本の音楽界に多大な影響を与えてきました。

石田さんの葬儀は近親者のみで執り行われ、本人の意向によりお別れの会は開かれないとのことです。ファンや関係者からは悲しみの声が寄せられています。彼女の代表曲「ブルー・ライト・ヨコハマ」は1968年にリリースされ、150万枚以上の売上を記録しました。その後も数々の音楽賞を受賞し、特に2008年の横浜開校150周年を祝う際には、好きな横浜の歌アンケートで第1位に選ばれるなど、長年にわたり愛され続けてきました。

石田さんは女優としても多くの名作に出演し、1977年には映画賞の助演女優賞を受賞しました。私生活においては、1970年代から80年代にかけていくつかの恋愛スキャンダルが報じられ、特に演歌歌手の森新一さんや俳優の萩原健一さんとの関係が注目を集めました。萩原さんとの結婚生活は短命に終わり、1984年に離婚。その後、石田さんは再婚せず、独身生活を送っていました。

近年、彼女の激痩せや健康状態が心配される声がありましたが、彼女自身は過去の不摂生が原因と語っていました。石田さんは独特の生活スタイルを持ち、物を減らし、シンプルな暮らしを実践していました。彼女のプライベートは謎に包まれており、その晩年は静かな時間を過ごしていたと推測されています。

石田あゆみさんの人生は波乱に満ちていましたが、彼女の残した作品は今後も多くの人々に愛され続けることでしょう。改めて、彼女のご冥福を心よりお祈り申し上げます。