歌手・俳優の中山美穂さんが12月6日、東京渋谷区の自宅で亡くなった。享年53歳。中山さんは、関係者との約束の時間に姿を見せず、発見された際には浴槽の中で倒れていたという。死因は入浴中の不慮の事故と確認され、SNSやメディアには多くの追悼コメントが寄せられている。

中山さんは、昭和から令和まで活躍したトップアイドルであり、1995年の映画『ラブレター』は日本国内外で大ヒットを記録した。彼女の成長は、複雑な家庭環境に影響を受けていた。母親の影響で金銭トラブルに悩まされ、さらに交際相手との破局、息子との関係が悪化するなど、数々の困難を経験した。

中山さんは中学1年生でスカウトされ、芸能界入りを果たした。彼女は仕事を完璧にこなすことで知られ、瞬く間に人気を博した。しかし、91年に田原俊彦さんとの交際が報じられると、マスコミの注目を集めることに。結婚後は、家族を優先しながらも、金銭的なトラブルが原因で母親と絶縁することに至った。

2002年に作家の辻人成さんと結婚し、長男を出産したが、2014年には離婚。辻さんは、その後の中山さんの変化に気づきつつも、関係修復を望んでいたが叶わなかった。中山さんは、渋谷区のマンションで生活しながら、音楽活動の再開を模索していたが、次第に孤独感が増していたという。

彼女の死後、妹や知人が自宅に集まり、最後の別れを惜しんだ。長男もフランスから参列する予定で、中山さんが強く望んでいた再会が実現することになり、悲しみとともに彼女の生涯が語られている。中山美穂さんのご冥福をお祈りします。