室田日出男さんが、クスリ漬けで過ごした孤独と悲惨な晩年に涙を禁じ得ません。彼は「ピラニア軍団」の一員として知られる俳優で、華やかなキャリアの裏には波乱万丈の人生がありました。室田さんは1957年に東映に入社し、悪役として多くの映画やドラマに出演。特に1970年代には「前略おふ様」や「トラック野郎」シリーズで広く知られるようになりました。しかし、彼のキャリアは数回のスキャンダルやトラブルによって大きく揺らぎました。
1978年には覚醒剤所持で逮捕され、その結果多くの出演作品から名前が消されるなど、キャリアが一時的に停滞。晩年は病との闘いが続き、1992年には腎臓の問題で緊急入院。以降も健康状態は悪化し続けました。2002年6月15日、室田さんは肺の病によって逝去。妻のとこさんは、彼の体格が最後には小さくなり、別人のようになってしまったことを悔やみました。
室田さんには息子と娘が一人ずつおり、息子の明さんは「ピラニア楽団」というバンドを主催し、映画や舞台音楽で活動しています。娘さんについての情報は少なく、一般の仕事に就いていると考えられています。室田さんの晩年は、家族との時間を大切にしながらも、病との戦いに明け暮れたものでした。彼の人生は、波乱に満ちた舞台の裏側を象徴するものとして、多くの人々に記憶され続けることでしょう。