園子温監督の壮絶な過去が明らかに
映画監督・園子温氏の波乱に満ちた生い立ちが、最近のドキュメンタリーで再注目されています。1961年12月18日、愛知県豊川市で生まれた園氏は、高校時代に歌を作り雑誌に投稿するなど、早くからその才能を発揮していました。しかし、彼の青春は必ずしも順風満帆ではありませんでした。
高校時代、園氏は家出を繰り返し、見知らぬ女性と偽装夫婦生活を送るなど、困難な状況に直面していました。特に17歳の時、東京駅で出会った女性に脅され、彼女の田舎での生活を強いられるという衝撃的な体験をしています。この出来事は彼にとってトラウマとなり、女性不信に陥る一因となりました。
高校卒業後、再び家出をした園氏は、偶然にも宗教団体に勧誘され、しばらくの間その生活に身を委ねることになります。しかし、彼はすぐにその環境から脱出し、左翼団体に身を寄せるなど、さらに波乱万丈な日々が続きました。これらの経験は、後の映画制作に大きな影響を与えることとなります。
1984年には法政大学に入学し、映画制作グループに参加。以降、彼は次々と独自の作品を発表し、1987年には『男の花道』がグランプリを受賞。2001年には『自殺サークル』が大ヒットを記録し、国内外で評価を得ました。さらに、2009年には『愛のむき出し』がベルリン映画祭で賞を受賞するなど、その名声は高まる一方です。
園氏は、映画制作を通じて人々に衝撃を与え続けることを目指しており、映画的な常識にとらわれない自由な発想を大切にしています。今後も彼の作品から目が離せません。