若山富三郎さんの波乱に満ちた人生が再び注目を集めています。この伝説的な俳優は、弟の勝新太郎さんと共に昭和の映画界で活躍し、多くのファンに愛されました。しかし、彼の背景には暴力団・山口組からの巨額の借金や数々の女性関係があったことが明らかになりました。
若山さんは、親分肌で面倒見の良い性格から多くの後輩やスタッフに慕われ、「若山組」と呼ばれる取り巻きを持ちました。彼は映画のギャラを使い果たすほど派手に振る舞い、借金があったにもかかわらず、他者にお金を渡してしまうほどの気前の良さを見せていました。しかし、その裏には暴力的な一面もあり、気に入らないと誰にでも手を出すことがあったといいます。
また、若山さんの私生活も華やかで、二度の結婚とその原因となった浮気が報じられています。特に、彼の周囲には多くの女性が集まり、長男によると彼の事務所はまるでハーレムのようだったと語られています。若山さんは女性には非常に優しく、彼女たちに服を買ってあげるなどのエピソードも伝わっています。
晩年の若山さんは健康問題に悩まされ、1983年に心筋梗塞で入院。その後も健康状態は悪化し続け、1992年に心不全で62歳でこの世を去りました。葬儀には多くの俳優仲間が参列し、彼の死を悼む声が上がりました。若山富三郎さんの人生は、華やかな舞台の裏にある複雑な人間関係や苦悩の象徴でもありました。