韓国の人気K-POPグループ「NewJeans」のメンバー、ハニが国会での証言を通じて、所属事務所アドアの親会社である廃部からのいじめを訴え、注目を集めています。2022年にデビューし、瞬く間に全米アルバムチャート初登場1位を獲得した彼女たちですが、メンバーのハニは11月15日に国会環境労働委員会に出席し、過去の職場でのいじめについて詳細に語りました。

ハニは、他の所属グループのメンバーとすれ違った際に無視されるよう指示されたと主張し、「なぜこのような目に遭わなければならないのか」と心情を吐露しました。彼女は、「この問題は1度や2度ではなく、声を上げなければ黙って葬りさられることを知っていた」と述べ、職場環境の改善を求めました。さらに、彼女は廃部の幹部に挨拶を返されなかった経験から、会社が自分たちを嫌っていると確信していると語りました。

これに対し、アドアのキムジン代表取締役は、ハニの主張が食い違っているとしつつ、証拠を探そうと努力しているとコメントしました。しかし、ハニは証拠として、当時の状況を録音していたと主張し、「嘘をついている証拠がある」と強調しました。

韓国雇用労働部は、ハニの訴えに対して「労働者とみなすのは難しい」とし、職場でのいじめには該当しないとの結論を出しました。この発表はSNS上で多くの議論を呼び、アイドル業界の構造的な問題が浮き彫りになっています。

一方、アドアの全代表である民人は、社内理事を辞任すると発表し、廃部との争いについての詳細を明らかにしました。彼は、廃部が違法監査を通じて長期間の争いを続けてきたこと、そしてその過程での廃部の態度に失望したと語りました。民人は、ハニを守るために内部告発を行い、廃部の行動を非難しました。

この一連の出来事は、K-POP業界全体に影響を及ぼす可能性があります。ハニの訴えや民人の辞任は、単なる個人の問題にとどまらず、ポップ業界の構造的な課題を浮き彫りにしています。今後、ニュージーンズがより良い環境で活動するための取り組みが進むことが期待されています。

この問題に関する今後の動向に注目が集まっています。ファンや業界関係者からは、より良い環境を求める声が高まっており、K-POP業界における法整備や改善が望まれています。