◆MLB 東京シリーズ by Guggenheim カブス―ドジャース(18日・東京ドーム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が18日(午後7時10分開始予定)、東京ドームで行われるカブスとの開幕戦のスタメンに「1番・指名打者」で名を連ねた。ついに大谷のメジャー8年目のシーズンが幕を開ける。先発のマウンドにはカブス・今永昇太投手(31)、ドジャース・山本由伸投手(26)がそれぞれ上がる。カブスの鈴木誠也外野手は「2番・指名打者」で先発する。
午後7時10分開始予定。1回表、1番最初にマウンドに立つのが今永で、打席に立つのが大谷だ。日本では対戦がなかった23年WBCでともに戦った2人だが、昨季は5打数無安打、1三振と今永に軍配が上がった。今永は「世界一の選手であることは間違いない。自分がベストな投球を心がけて、あとはそれを彼が打ったか、打たなかったかの2択だと思う」と意気込めば、大谷も「僕自身も久々の日本。帰ってきたのも久々ですし、プレーするのも久々。そこで、日本人の対決はすごく楽しみ」と気合を入れていた。
大谷はメジャー移籍後6度出場した開幕戦で本塁打を放ったことはない。初回先頭の1打席目に本塁打を放てばMLBのシーズン第1号となり、3月18日の本塁打も史上最速だ。MLB全体のシーズン第1球を本塁打にする“プレーボール弾”を放てば、1986年のエバンス(Rソックス)、2018年のハップ(カブス)以来、史上3人目の快挙にもなる。
ドジャース1年目だった昨季は、54本塁打、59盗塁でメジャー史上初めて「50―50」(50本塁打&50盗塁)に到達すると、54本塁打と130打点は2冠王。23年9月に2度目の右肘手術を受け、打者に専念するシーズンだったが、2年連続で本塁打王とMVPに輝くと、メジャー7年目で自身初のポストシーズンでも活躍してチームをワールドシリーズ制覇に導いた。
だが、10月のワールドシリーズ第2戦のヤンキース戦で二盗を試みて二塁にスライディングをした際に左肩を脱臼。強行出場を続けたが、11月には手術を受けた。ポストシーズン出場でただでさえこれまでよりも1か月短くなったオフは、左肩のリハビリだけでなく、表彰ラッシュ、ロサンゼルスの大規模山火事での避難、インフルエンザ罹患、真美子夫人の妊娠など様々なことが重なった。多忙で日本に帰国することすら出来ずにキャンプインするドタバタだった。
2年ぶりに投手、二刀流への復帰を目指し、米アリゾナ州グレンデールのキャンプでは2月に4度のブルペン入り。順調に調整を進めてきたが、球団方針もあって調整のペースを落とすことになり、現時点では当初目指していた5月頃のメジャー復帰プランも白紙になった。ただ、右肘や左肩の状態には問題はなく、大谷も「プラン通りには来てはいたので、逆に言えば順調に来ていたがために、少し間を明けてもいいんじゃないかなというような判断じゃないかなと思うので、僕自身は納得していますし、逆に言えば、このシリーズに向けて、打者を優先的に仕上げる期間というのはあったので、体力的にも精神的にもいい期間だったのかなと思っています」と前向きだった。
15、16日に巨人、阪神と戦ったプレシーズンゲーム(東京ドーム)では2試合ともスタメン出場をして4打数1安打。唯一放った安打は、巨人戦の2打席目に、戸郷の初球のカーブを捉えた右翼への2ランだった。米アリゾナ州グレンデールのキャンプ中のオープン戦は7試合に出場して18打数6安打の打率3割3分3厘、1本塁打、2打点。打者としての準備は整っている。3年連続のMVP&本塁打王、2年連続のワールドシリーズ制覇へ向けて大谷の25年シーズンがスタートする。
発表された両チーム先発メンバーは以下の通り。
【ドジャース】
1(指)大谷、2(二)エドマン、3(一)フリーマン、4(右)T・ヘルナンデス、5(捕)スミス、6(左)E・ヘルナンデス、7(三)マンシー、8(遊)ロハス、9(中)パヘス、投・山本=右
【カブス】
1(左)ハップ、2(指)鈴木、3(右)タッカー、4(一)ブッシュ、5(三)ショー、6(遊)スワンソン、7(中)クルーアームストロング、8(捕)アマヤ、9(二)バーティー、投・今永=左