フジテレビは、6日のニュース番組「ライブニュースイト」で、元タレント中井浩氏とのトラブルに関連する一連の問題を受けて、「再生改革プロジェクト本部」の立ち上げを発表した。新社長の清水健二氏は、社員向けのメールで、同プロジェクト本部の本部長に自ら就任することを明かし、組織のあり方を見直し、信頼とブランドを再構築するための第一歩であると呼びかけた。
このプロジェクトでは、再発防止に向けた取り組みから始まり、20代から40代の若手社員を中心としたワーキンググループが設置される方針だ。清水社長は、組織内の利害関係が生じることを否定し、その干渉から守るために直轄体制を取ると語った。
しかし、視聴者やスポンサーからは厳しい意見も寄せられている。「若手社員の意見を聞く」というアプローチに対し、「本当に実現可能なのか」との懸念も示されている。特に、過去の問題に真摯に向き合わなければ、信用回復は難しいとの声が多い。視聴者の中には、フジテレビが視聴者やスポンサーの信頼を取り戻すためには、過去の悪行を総括し、オープンな記者会見を行うべきだという意見もある。
フジテレビの再生に向けた動きは、若手社員の意見を反映しつつも、過去の問題に十分な対策を講じることが求められている。果たして、今回のプロジェクトがどれほどの成果を上げることができるのか、今後の展開に注目が集まっている。