フジテレビの新社長が記者会見を行い、タレント中井正広さんに関する女性トラブルの調査が第3者委員会に委ねられることが発表されました。この会見は約10時間にわたり、社内の様々な問題が浮き彫りとなりました。被害を受けた女性、XOさんは会見をテレビで視聴し、「おかしなところや納得のいかない説明が山のようにあった」と語り、自己の人権が侵害されていると感じたことを明かしました。

会見の中で、XOさんに関する誕生日会の強制参加についても言及され、フジテレビの企業としての在り方が問われました。XOさんは、飲み会への参加が仕事に繋がると言われたものの、実際には他局の幹部との食事会も含まれており、自身が「相手に差し出された」と感じたことを明かしました。

元フジテレビアナウンサーの中野美子氏は、当時の飲み会の文化について、参加を強制されたことはなかったと証言しています。一方で、弁護士の住田裕子氏は、今後の第3者委員会の調査に期待し、企業責任の問題を明確にする必要があると述べました。

この問題は、フジテレビだけでなく、業界全体の体質を見直すきっかけとなる可能性があります。新社長は「全ての選択肢を検討している」とし、今後の対応に注目が集まっています。XOさんのケースを通じて、企業がどのように人権を守り、信頼を回復するかが問われているのです。今後もこの問題の行方を見守る必要があります。