山本リンダ、昭和を代表する美人歌手として知られる彼女の波乱万丈な人生とキャリアが再評価されています。1951年3月4日、福岡県に生まれた山本リンダさんは、アメリカ人の父と日本人の母を持つハーフで、彼女の父は軍人として朝鮮戦争で戦死しました。この背景から、母親に楽をさせたい一心で、1962年に雑誌のモデルオーディションを受けたことがきっかけで、彼女の芸能界入りが実現します。
15歳でシングル「困っちゃうな」で歌手デビューを果たし、瞬く間に国民的アイドルとしての地位を確立しました。しかし、その後は大ヒットに恵まれず、しばらくの間人気が低迷します。1972年、シングル「どにも止まらないよ」を発表し、セクシーな大人の歌手としてイメージチェンジを図ると、再び脚光を浴びることになります。へそ出しルックでのパフォーマンスや、情熱的なダンススタイルが話題を呼び、彼女の人気は一気に上昇しました。
1973年には「狙い打ち」が大ヒットし、明治大学応援団によって高校野球の応援歌としても定番化しました。しかし、1970年代後半から再び人気が低迷し、1990年にはアニメ「ちびまる子ちゃん」に登場し、マルコによるものまねが話題となり、彼女の再ブレイクのきっかけとなりました。
山本リンダさんのキャリアは、波乱に満ちたものでしたが、その魅力は今なお色あせることなく、多くの人々に愛され続けています。彼女の独自のスタイルと音楽は、昭和の時代を象徴する存在として、今後も語り継がれていくことでしょう。