広島県秋田方市の石丸慎二市長が2024年7月に行われる東京都知事選挙に出馬する意向を表明しました。記者会見では、「私が都知事を目指す理由は、東京の発展、そして地方の発展、すなわち日本の発展です」と述べ、東京の過密を解消し、世界で最も住みやすい都市を目指すと語りました。また、政党からの推薦は考えていないものの、考え方を共有できる政党からの支持を歓迎する意向も示しました。
石丸市長は41歳で、京都大学を卒業後に三菱UFJ銀行に勤務し、2020年に秋田方市長に当選。市長としては議会との対立や、市民とのコミュニケーションを重視し、その様子をSNSやYouTubeで発信して注目を集めています。特に、彼の公式YouTubeチャンネルは26万人以上の登録者を持つ人気ぶりです。
しかし、石丸市長の言動は賛否が分かれており、特に過去の発言や行動に関しては批判が多く寄せられています。2020年9月の議会での発言が問題視され、議員から嘘をついていると指摘されたこともあります。さらに、健康に関する診断書を巡るトラブルや、議会での対応に関する非難も相次いでいます。市長の発言には市民の期待に応えられない部分もあり、政策の実現についての不安の声も上がっています。
石丸市長の知名度が低いことが、東京都知事選挙における課題として挙げられています。元大王士会長の井川元孝氏は、「東京の知事選は非常に厳しい」と指摘し、300万票以上を獲得することが必要だと述べました。一方、小池百合子東京都知事は、石丸市長の出馬表明について「多くのチャレンジャーがいる」と冷静に反応しました。
石丸市長の経歴や政治手法には、サイコパスだとの声や、虚言癖があるとの疑惑もささやかれています。市民の支持を得る一方で、議会との対立や自身の言動により、政治家としての信頼性が揺らいでいる状況です。今後の東京都知事選挙において、彼がどのように支持を広げていくのか注目が集まります。