俳優の前田吟さんがパニック障害や更年期障害に悩んでいたことが明らかになりました。『男はつらいよ』シリーズで知られる前田さんは、過去の困難な経験を乗り越え、現在は再婚した妻と共に穏やかな日々を送っています。
前田吟さんは、山口県抱負市に生まれましたが、幼少期に父親が原爆の影響で行方不明となり、母親と共に厳しい生活を強いられました。親戚をたらい回しにされる中、中学校を卒業後は高校に進学。しかし、母親が再婚したことで学費の送金がストップし、高校を中退せざるを得ませんでした。その後、大阪で役者を目指し、演劇研究所に通いながら苦労を重ねました。
1964年、テレビドラマ『判決』でデビューし、1965年には『純愛物語』で初主演。その後、名作『男はつらいよ』シリーズに全50作出演し、主人公の妹に恋をする役を演じるなど、俳優としての地位を確立しました。また、司会者としても活躍し、バラエティ番組や情報番組にも多数出演しています。
私生活では、1964年に結婚し、4人の息子をもうけましたが、元妻は水道癌で闘病生活を送っていました。前田さんは、元妻を支えながら生活を共にし、様々な困難を乗り越えました。しかし、2021年に元妻が亡くなり、その後、4歳年下の歌手・箱崎幸子さんと再婚しました。
再婚後の前田さんは、箱崎さんとの生活を楽しみながら、互いに支え合っている様子です。特に、料理や家事を分担し、明るい家庭を築いていると報じられています。前田さんは、再婚相手を最後までサポートする意向を示しつつ、現在でも元気に日々を過ごしています。
また、前田さんは最近、振り込め詐欺の被害に遭いそうになった経験も語りました。詐欺師が息子になりすまし、銀行でお金を騙し取ろうとしたものの、無事に被害を免れたとのことです。これまで様々な試練を乗り越えてきた前田吟さんは、今後もさらなる活躍が期待されます。