2025年3月3日、かつてジャニーズ事務所で活躍した歌手でタレントの中居正広(52)が、元同僚である近藤真彦(60)の最近の発言に対し、公式声明を通じて鋭い反論を発表し、注目を集めている。このやり取りは、芸能界の過去と現在を象徴する新たな対立として、ファンの間で「新たな戦い」とも称される事態に発展している。
事の発端は、近藤真彦が3月2日に台湾公演を前にした記者会見で、中居正広の芸能活動引退について言及したことだ。2024年に芸能界からの引退を表明し、現在は慈善活動や裏方として活動している中居について、近藤は報道陣の質問に対し、「(中居の一連の騒動については)皆さんほど詳細な情報を知らない」と前置きしながらも、次のように語った。「でも、テレビ局に影響を与えたということは分かっている。1人のタレントの問題ではなく、社会的な問題になったと思う」と、中居の引退が引き起こした影響について自身の見解を述べた。さらに、中居の引退決断について、「(中居は)まだやり残したことがあるのかな。一方でやり尽くした部分もあるのかな」と短い言葉で感想を述べた。
この発言は、中居正広の一連の引退騒動を「社会的な問題」と表現したことで、特に中居のファンや関係者の間で波紋を広げた。中居はジャニーズ事務所時代にSMAPのリーダーとして活躍し、国民的アイドルグループを牽引。その後もソロタレントとして数々のバラエティ番組や音楽番組で活躍し、2020年にジャニーズ事務所を退所した後も独立して活動を続けていた。しかし、2024年に突如芸能活動からの引退を発表し、健康問題やメディアとの軋轢が原因と報じられていた。
近藤の発言に対し、中居正広が自身の公式ウェブサイトで初めて反論を発表し、話題を呼んでいる。中居は次のように述べた。「近藤さんの発言には、正直驚きました。私が引退したことで『社会的な問題になった』という表現は、私の意図や努力を軽視するものだと感じます。私は長年、ファンの皆様や関係者の皆様に支えられながら、精一杯活動してきました。引退は私自身の健康と新たな人生の選択肢を優先した結果であり、誰かに迷惑をかけるつもりはありませんでした。『やり残したことがある』という言葉にも違和感を覚えます。私はSMAPとして、タレントとして、全力で走り抜けてきたと自負しています。過去の仲間からのこうした発言には、少し悲しみを覚えますが、今は前を向いて歩いていきたいです」。
中居のこの反論は、近藤の発言に対する明確な不満を示すものであり、ジャニーズ事務所時代からの複雑な関係性が浮き彫りになった形だ。ファンの間では、「中居くんの気持ちが痛いほどわかる」「近藤さんの発言は無神経すぎる」「SMAPの功績をちゃんと認めてほしい」といった声が広がり、中居を支持する意見が多数を占めている。一方で、「近藤さんも悪気はなかったのでは」「過去の関係性を考えると仕方ない部分もある」といった冷静な意見も見られる。
この発言の応酬は、ジャニーズ事務所時代に遡る両者の関係性や、芸能界の世代間のギャップを感じさせる出来事として、メディアやファンから「新たな戦い」とも称されている。今後、近藤真彦がこの反論にどのように対応するのか、また中居正広の新たな活動がどのように展開していくのか、引き続き注目が集まることとなりそうだ。