松本人志が引退に追い込まれている現在、復帰反対署名が3万7千人も集まった裏側が話題になっています。彼を取り巻く状況は、訴訟の取り下げや世間の批判、さらには相方の浜田雅功との漫才再開に向けた動きなど、複雑な様相を呈しています。

2024年11月8日、松本さんが複数女性に対する性加害疑惑を報じた週刊誌に対して提起していた訴訟を取り下げたことが発表され、これが世間の注目を集めました。吉本工業の公式サイトでは、今後の活動再開に関して関係各所と相談の上でお知らせするとされました。一部メディアでは年明けの復帰が報じられており、まずは劇場からの再出発が検討されていますが、テレビへの復帰は高いハードルが立ちはだかっています。

松本さんは自身の言葉で説明を行っておらず、記者会見の予定もないことから、彼の説明不足に納得できない人々が多いようです。また、彼のレギュラー番組では、訴訟取り下げ直後の11月11日に放送された「クレイジージャーニー」での映像に関しても賛否が分かれています。この映像が松本さんの復帰を視野に入れたものなのか、あるいは番組側の意図によるものかが議論されています。

ネット上では、「松本さんをテレビに出すなんて」といった反対の声が上がり、わずか半日で10万件の反響がありました。さらに、11月17日に放送された「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」での企画に対しても、視聴者からの厳しいコメントが相次ぎました。テレビ局の演出や企画が視聴者の反応を伺う観測気球と見なされることも少なくありません。

一方、松本さんの復帰には嫌悪感を示す声も少なくなく、11月15日から始まった復帰反対の署名活動には、すでに3万7千人以上が賛同しています。署名サイトには、「誠実さのない対応で復帰しようとしていることに反対」といった声が寄せられています。松本さんのレギュラー番組の制作陣も、彼の復帰について慎重な姿勢を見せているようです。

また、視聴者からの強い反発により、松本さんの復帰は難しいとの判断が下されています。NHKの記者会見では、現在のところ松本さんを放送する予定はないと明言され、今後の出演者選定に関しても自主的な判断で進めていくとされています。

一方で、松本さんの復帰が難しいとされる中、小沢和弘さんの動きも注目されています。小沢さんは、松本さんが訴訟を取り下げた後も活動を続ける意向を示していましたが、その後体調不良を理由に自粛中です。芸能関係者は、松本さんの復帰が実現しなければ、小沢さんも活動を再開できないという懸念を抱いています。

松本さんの復帰問題は、彼自身や仲間たちにとっても難しい局面にあることは明らかです。松本さんの復帰を望む声がある一方で、世間の反発も強く、今後の展開に注目が集まります。今回の騒動は、松本さんとその周囲の芸人たちにとって、非常に厳しい状況をもたらしています。