上杉昇が愛した中山美穂の訃報に対する悲痛な叫びが広がっている。歌手で女優の中山美穂さんが亡くなったというニュースは、音楽界に衝撃を与えた。特に彼女とのコラボシングル「世界中の誰よりきっと」で知られるロックバンドWANDSの元ボーカル、上杉昇さんが6日、自身の所属レーベルの公式Xで中山さんへの哀悼の意を表明した。

上杉さんは、「中山美穂さんは私にとって人生の恩人の1人」とし、突然の訃報に驚愕し、感謝の気持ちを綴った。彼は「一緒に歌ってくださったことに感謝し、表現者としての数えきれない日々に本当にお疲れ様でした」と述べ、心からの冥福を祈った。

中山美穂さんは1992年に発表された「世界中の誰よりきっと」で大ヒットを記録し、同年のNHK紅白歌合戦にも出場した。この曲は、上杉さんと中山さんが共作したラブソングで、累計200万枚を超える売上を誇る。上杉さんは、90年代にミリオンヒットを飛ばしたWANDSのボーカルで、そのクールな風貌と圧倒的な歌唱力で多くのファンを魅了した。

しかし、上杉さんは1997年にWANDSを脱退し、以降の活動には多くの波乱があった。脱退の理由として、中山美穂さんとの関係が囁かれたこともあった。上杉さんは、当時の活動に対して「やらされている感が強かった」と語り、音楽の方向性に対する葛藤があったと明かした。彼は、アイドル的な人気に対するプレッシャーや、自身のしたい音楽との乖離に苦しんでいた。

WANDSを脱退後、上杉さんは新たなバンド「アルニコ」を結成し、いくつかのシングルとアルバムをリリースしたが、2001年に解散。その後も音楽活動は続けており、2007年には「猫騙」というバンドを結成。彼は、その音楽スタイルを大きく変え、スキンヘッドやタトゥーなど過激なルックに挑戦していた。

現在、上杉さんはソロ活動を続けながら、音楽の道を歩んでいるが、結婚についての公表はなされていない。ただし、2008年にリリースされた「世界の果てに」という曲は、彼の最愛の人に向けて作られたものであり、ファンの間では結婚の噂も立っている。

上杉さんは、WANDSの名声が今も影響していることを認めつつ、「自分がやりたいことをやっている」と語り、その音楽への情熱を失っていないことを強調した。最近、WANDSは新たなボーカルを迎えて再指導し、活動を再開した。これにより、上杉さん自身も過去のイメージを払拭し、新たな魅力を持つアーティストとして再出発を図っている。

上杉昇さんと中山美穂さんの関係は、音楽界における美しい思い出として語り継がれるだろう。彼の今後の活動と、再指導したWANDSの行く先に注目が集まる。